2100年の絵本

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009032800109
 おもしろい記事を見つけた。2100年には中国が先進国に仲間入り、日本が人種のるつぼ、世界の貧富の格差は大幅に縮小――。この貧富格差の縮小は心から願いたいところ。
 2100年と言えば、孫が老後を迎えるあたり。どんなおじいちゃん、おばあちゃんになっているのかなあ。まず、どんな絵本を玄孫に読んでいるのか、すごく興味がある。今、わたしたちが名作と呼ぶ絵本は、1960年から80年代にかけて生まれた作品が多いのだけれど、100年後に120-130年前の絵本って、読んでいるのかしら。あまりにも生活習慣が激変してしまい、読むに値しない内容になっているのかしら。電子ペーパー絵本は、ちょっとご勘弁を。でも、そんな時代なのかも? 「おばあちゃんが子どもの頃には、『じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし』をよく読んでもらったよ」なんて、玄孫に話しているのかな。
 100年後にも読まれているであろう絵本リストを想像してみると……。動物もので人間や自然の摂理を描く絵本は、ずっと読み継がれるのではないかしら。子どもの周辺を描くのが絵本の使命でもあるので、暮らしの風景が描写される絵本は時代とともに移り変わっていくでしょう。『はらぺこあおむし エリック=カール作』は、色あせずに残る絵本の一冊だと思う。どの視点から切り取ってみても、時代を飛び越えていきそう。他には何があるだろう。レオ・レオニもいいな。
 とりあえず時代を越える「性質」として思いつくところでは、こんな感じ――。小動物、植物類は、必ず残りそうな印象。冬のお話は、生活具が必ず描かれるから、ちょっとむずかしい。

  • 森の動物、海の動物、畑や庭の小動物もので、暮らしの風景が出ていないもの(というか、ハートが描かれていれば残るのかもしれないけれど、どうなのかなあ。絵本は近代から現代にかけて急激に普及したので、現代から今後、どのような変遷を経るのか、すごく興味深い。)物語ものは、各時代にそれぞれ人気絵本が登場するのだろう。
  • 植物や自然風景を描くもの
  • 詩やことばの躍動に焦点をあてたもの

はらぺこあおむし エリック=カール作 くもさん おへんじ どうしたの (エリック・カールの絵本) じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし ひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ) クレリア―えだのうえでおきたできごと あめ! (ポプラせかいの絵本) ぞうくんのさんぽ それゆけ!さかなくん! (L.カズンズの絵本) にじいろのさかな (世界の絵本) ファーディとおちば 大型絵本 あかいはなさいた