空の飛びかた

 空を飛びたいペンギンのお話"Learning to Fly"が邦訳されました。タイトルは『空の飛びかた』。昨年書いたレビューを読み返してみると、「ほほう、こんなことを書いていたのか……」と、お気に入り絵本を見つけたときのようなうれしい気持ちに染まりました。
 そういえば、邦訳タイトルはスピッツのアルバム「空の飛び方」と重なり、なかなかすてきなBGMになるのではと読んでいます。'youtube'で聴いてみると、その頃すでに渡米しており日本にいたわけではないのに、なぜか青く甘酸っぱかった時代がよみがえってきました。メロディや歌詞から浮かぶセンチメンタルな心象風景が、懸命に夢の実現を目指す主人公ペンギンの熱いハートと重なり、なかなかすてきなコラボレーションです。
 原書はドイツ語ですが、書影は英語版です。日本語版は、作者とペンギンが見つめ合っている光景。なぜか手元に英語版が2冊あり、誰かに贈ろうとずっと思いながら、まだ機会を得ていません。
Learning to Fly ところでペンギンって、飛べたのでしたっけ - 絵本手帖
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Learning to Fly

Learning to Fly