When Stella Was Very, Very Small こんな頃があったのね

 日曜礼拝での聖劇で、息子が小さな子どもたちを見ては「かわいい」と言っていた。「見てあの子ども、赤い服着てサンタ……」――。天使や動物たちに混じって、まだ何も分かっていないよちよち歩きの幼児たちが飛び入りで劇に混じっていた。訳も分からず飛び跳ねたり、お兄ちゃん(と言っても、このお兄ちゃんもまだ小さな男の子)にハグしたり、一人でとことこ違うところに歩き出したり。ほっぺはぷちぷち、まるまる、髪がほわほわ、ふわふわ、上下ともに赤を着ていた子は、確かにサンタさんのエンジェルみたい。娘の出番が終ってしまうともうストーリーの筋は追わず、注目したいのは小さな子どもたちばっかり、みたいになってしまった。
 ステラの小さな頃を描写した絵本"When Stella Was Very, Very Small"にも、同じような親しみを感じていたっけ。ああ、こんな頃があったのだと、親は子どもの小さな頃を重ねている。子どもたちは自分の赤ちゃん時代を、どんな風に振り返っているのだろう。
 わが子の赤ちゃん時代を思い浮かべる時間ほど幸せな時間はないよ、と息子に教えてあげたかった。
"People, Look East!": A Christmas Pageant with Eucharistのことと、ピンクニーのイソップ絵本 - 絵本手帖
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When Stella Was Very, Very Small

When Stella Was Very, Very Small