The Frog Scientist タイロン・ヘイズの道

　"The Frog Scientist (Scientists in the Field Series)"は、カエルの生態を伝えるノンフィクション絵本ではあるのだけれど、同時にその研究分野で活躍するサイエンティストを紹介する絵本でもある。
　タイロン・ヘイズの生物学者への道は平坦ではなかった。小さな頃から小動物に興味を持ち、高校でも優秀な成績を残しハーバード大学に進学するのだが、そこからが山あり谷ありの道のり。途中、挫けそうになるも、彼の真価を知る教授、伴侶に出会い、自身の夢に向かって歩み始める。へイズの研究室での様子、家族に囲まれているときの笑顔にたっぷり魅せられた。
　科学絵本ではあるのだけれど、どちらかと言うと人物伝として読んでいた。夢を手にした人々の生き方にはみな共通項がある、と確かめながら。初志貫徹、継続が可能なのは、熱いハートの底から「好き」で取り組んでいるからなのよね。
　子どもたちの将来を描きながらページをめくったりするのだけれど、どんな未来がやってくるのかなあ。自分はどうなの、とか。
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The Frog Scientist (Scientists in the Field Series)