Sophie Peterman Tell the Truth! お姉ちゃんの気持ち
家に赤ちゃんがやってくると、今まで一人っ子だった環境ががらりと変わる。お姉ちゃん、お兄ちゃんになった子どもたちは母親、父親を奪われ、「失恋」の痛手と同じ心境を体験するそうだ。恋愛経験に乏しいわたしとしてはそれを耳にしたときにどうもピンとこなかったのだが、息子は娘が誕生した当時、そんな傷心を味わっていたのだろう。
自分の子どもの頃のことはすっかり忘れていて、どうも思い出せない。ただ母に言わせると、弟の誕生でかなり嫉妬心を燃やしたらしい。
中高生になってからの息子を見ていると、娘と無邪気に冗談を言い合ったりしている。10年前に猛威を振るっていたであろう嫉妬の嵐は遠い過去へと放たれ、よかった、よかった。
"Sophie Peterman Tells the Truth!"は、お姉ちゃんになったソフィー・ピーターマンちゃんが、赤ちゃんが家にやってくると……の真実を吐露する絵本である。それぞれのエピソードが現実的で共感できた。それまで嫌いだった赤ちゃんの弟を好きになり始める頃、家にはまた違う赤ちゃんがやってくる……という最後のオチが笑えた。
赤ちゃん、赤ちゃん――楽しかったけれど、やはり大変でもあったか、と絵本のページを眺めながら振り返る。
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Sophie Peterman Tells the Truth!
- 作者: Sarah Weeks,Robert Neubecker
- 出版社/メーカー: Beach Lane Books
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: ハードカバー
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