はてな義援金窓口

 国連史上最悪の惨事と言われるハイチ地震は復旧に時間を要し、罹災から2週間以上を経た現在も混乱が続いています。世界各地から物資の支援の手が差し伸べられ、はてなでも「はてな義援金窓口」を通して支援金を募っていますが、知らない人も多いのではないでしょうか。このような場合、義援金収集の肝は窓口の存在の流布だと思われます。
 米国の資金調達活動について、子どもの学校の例を挙げてみます。ファンドレイジングと言われる寄付活動は、寄付の金額よりも全員参加が重んじられます。つまり、結果的に100ドルが集まったとして、その内訳が一人からの額面100ドルの寄付よりも、100人からの額面1ドルの寄付のほうがずっと価値があるという考え方です。もちろん金額は多いに越したことはありませんが、目標はあくまでも「全員参加」。オバマ大統領の選挙戦資金集めも、大口の寄付よりも、市民一人一人の小さな支援が大きく結実したと言われました。ここシアトルには彼の選挙対策本部があったので、その空気はじかに伝わってきました。一体感が生まれるのです。
 選挙や学校の資金集めと災害支援金は目的が異なり、少々的外れな例だったかもしれません。けれども、たとえ小額でも多くの人々からの支援が要されている現実は今回際立って世界中に報道されているのではないでしょうか。
 はてな義援金窓口も、もっと多くの人に活用して欲しいと願ってやみません。ぜひ、アイコンぐらいはトップページのどこか見えるところに示して欲しいと希望します。また、受け付け期間の延長も必至だと思われます。
はてな義援金窓口