Goldilocks and the Three Bears おうちとインテリアに注目

 エマ・チチェスター・クラークの3びきのくま絵本"Goldilocks and the Three Bears"。まず、くま一家のおうちだけれども、木々に囲まれているとは言え、階段を上った小高い丘にじゃじゃーんと佇むちょっと豪華な2階建て。ここであきらかに今までの3びきと異なるイメージを抱き、おうちの中に入ると……、ほほう。これは、インテリアに注目せずにはいられない。カーテン、じゅうたん、食器にテーブル、椅子、テーブル、クッション、ランプ、それから2階に上がってベッドからベッドカバーまで、いずれもたまらなくエレガントでモダンである。確固としたスタイルがあり、何となく現代の上流階級風。
 デザインと配色マッチにこだわるくまさんたち、これが手作りならアッパレ! 印象としては、さながら「ローラ・アシュレイ」か「ラルフ・ローレン」かといったところ。そういえば、パパくま、ママくま、くま坊やの服装も、何だか洒落ている。ゴールディロックスの服だって、「エイプリル・コーネル」みたいだ。
 くま坊やのお部屋がとってもすてきで、物語ではあるのだけれど、いいなあとため息をもらしながら娘といっしょに眺めていた。森をテーマにした部屋作りで、自分にとっては夢のまた夢のような佇まいである。
 というわけで、ゴールディロックスの話しっぷりからも、なんだか今風のはじけた空気が伝わってきた。新しい3びきのくま登場。
 この前の絵本と同様に、ブルーカンガルー・シリーズのキャラクターとは違った「大きめの目」「目つき」が特徴といえば特徴かもしれない。大判なので、自ずと豪華に感じられる。
Not Last Night But the Night Before びっくり夜のおくりもの…… - 絵本手帖
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Goldilocks and the Three Bears

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