来年度のこと

 来年度のチューターについて、いろいろ考えてしまう。好きだから続けてきたけれど、幼稚で無神経な新人教師たちに囲まれ、不快な感情を抱きながら続けるのは如何に……。加えて、このズタボロの環境も……。
 「米国の犯罪発生率は、小学3年時の読み方能力でほぼ確定する」という統計がある。ここで落ちこぼれると、たぶん後はまっさかさまに転がり落ちるしかない人生。決め付けるわけではないけれど、数字がきれいに現実を証明しているのだから、教師は必死で読書コーチするしかすべがない。学習内容がぐっと「勉強」っぽく変化する中学年が肝なのだ。
 社会的弱者、貧困層の子どもたちの学習支援。続ける意義は大きいと思うけれど、ここにいると、自分もはい上がれない気持ちに陥ってしまうのも、哀しいかな、事実である。この無気力感とどう対峙したらいいのか。