モーさんの新しいシリーズ絵本
小1の読書コーチで、Dといっしょに"Cat the Cat, Who Is That? (Cat the Cat Series)"と"Let's Say Hi to Friends Who Fly! (Cat the Cat Series)"を読んだ。モーさんの新作シリーズ、しかもゾウくん&コブタちゃんシリーズよりもさらにシンプルになった語彙と展開である。勧めてくれたミスターWの「このシリーズならフラストレーションをためず、ぜったいに喜んで読むはず」という読みは、ぴたりと的中した。
最初に、空を飛ぶほうから。これ、かなりよい。登場キャラクターの名前が、Cat the Catと同じようにBee the Bee、次にBird the Birdのパターンで続く。名前は親近感を抱く対象だが、その名前に個々の名称を利用することで動物の読み方が覚えられるし、当然モーさんのことなので、キャラクターにも魅力があるしで、最初のページから感心しっぱなし。あと、動物たちの飛ぶ軌跡が点線で示されるのだけれど、ここに等間隔で擬音語が挿入されていて、読み方を教えてあげるとDは点線をたどりながら自然と擬音語を口にしていて……。うーん、こんな触覚と聴覚、視覚に同時にうったえる構成に、もう唸るしかない、みたいな。これ、○○大学の××博士が監修しているのかもと思わされるほど、子どもに対する深い洞察の目を感じた。
シリーズの内容は基本的に繰り返しの連続である。でも、当然のことながらキャラクターが楽しいので、大人でさえも何度も繰り返したくなってくるのだ。
ミスターWの教室はモーさんの絵本と初級読本が全て揃っているので、気持ちがルンルンしてくる。彼の読み語りのしかたも最高におもしろくて、子どもたちも自然に音読の際、表現を真似している。モー・ウィレムズ劇場みたいな小1の教室。
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Cat the Cat, Who Is That? (Cat the Cat Series)
- 作者: Mo Willems
- 出版社/メーカー: Balzer + Bray
- 発売日: 2010/02/16
- メディア: ハードカバー
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Let's Say Hi to Friends Who Fly! (Cat the Cat Series)
- 作者: Mo Willems
- 出版社/メーカー: Balzer + Bray
- 発売日: 2010/02/16
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