ファーディのはる

 ほのかな桜の香りに誘われて、送り迎えの散歩が楽しくなってきました。うす紫のクロッカス、黄色いタンポポ、桃色の梅、桜。シアトルの自然は、すっかり春のよそおいです。
 春の絵本なので、レビューはぜったいに春と決めていたのが、こちらの絵本"ファーディのはる"。落葉を知らず、雪を見て感激したあのこぎつねが、今度は桜の花吹雪を「雪」と勘違いしてしまいます。春になったというのに冬の再来を告げて回るファーディのけな気さに、ふたたび魅了されました。
 元気いっぱいに森の中を進む表紙のファーディに、こちらもルンルン心がはずんでいました。絵の具の春色がすごくいいな。春中、ずっと飾っておきたい絵本ですね。
 英国版の名前がファーディなのだと今頃気づきました。米国版はフレッチャーだったので。
Fletcher and the Falling Leaves こぎつねフレッチャーとおちば - 絵本手帖
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ファーディのはる

ファーディのはる

 娘が作曲に熱中。「あきかぜ」というタイトルで、ちょっともの淋しげな調べ。教会で歌ってもらうと張り切っている。