The Boys 男の友情、というのかな……
引っ越したばかりで友だちがいない男の子は、野球の仲間に入りたいけれど勇気がなくて入れない。しかたなく、公園のベンチに座り沈んでいると、横に座っていた4人のおじさん、おじいさんたちが、同情してくれたみたい。4人は、老体に鞭打って男の子を遊びに誘い出す。野球では、男の子が特大ホームランをかっ飛ばした。何かが吹っ切れたみたいだぞ。
曜日を追いながら男の子の心理を描き出す"The Boys"を開いて、男友だちってこういうものかなと納得していた。いっしょに遊ぶ中で何かを育み、溶け合っていくような、さわやかな人間関係だ。
表紙のグリーンと白が、すっきりしていて気持ちがいい。ベースボール・シーズン到来のまぶしい季節を、はっきりくっきり象徴する。息子の野球が始まり、メジャー開幕もまじか。マリナーズのベースボール・キャップをかぶったおじさん、おじいさんたちの笑顔が浮かんできた。
イラストのみで独特の「間」を描き出す無言劇のような作風は、以前読んだ作者の"Hippo! No, Rhino (Alex Toys)"に通じている。
→HIPPO! NO, RHINO! 自己主張の絵本 - 絵本手帖
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- 作者: Jeff Newman
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster Books for Young Readers
- 発売日: 2010/02/23
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