3月の歌会メモ

 田舎は旧暦なので、おひな祭りは4月3日。予定しているひしもち風ババロアをどう整えたらよいか、本日の歌会用にひとつ作ってみた。一番下が抹茶、真ん中がミルク、上が苺味で、見た目はまさに緑、白、ピンクの春色ひな祭り。3段すべてをババロアにしてしまうと少々濃厚かと思われ、苺だけをババロアにしてみた。すると下の2段がつるつるゼリー風で美味しいことは美味しいのだが、盛り付けたときにぷるぷる震えて何となく心もとない。3段すべてをババロア、あるいはゼリーで統一するほうがしっくりと落ち着き、まとまりそうだ。そのほかには、各段の幅が厚すぎて背の高いひしもち形になっていたことも反省として挙げられる。ここから学んで、いざ来月の本番へ。
 昼食は何れも美味しいのだけれど、中でもちらし寿司と柚酢のお漬け物、アスパラの味噌和え、桜の塩漬けの押されたおはぎが大変美味だった。在米歴の長いベテランの方々が各自腕を振るって用意してくださる食事は、味はもちろんのこと見た目もため息がもれるほど美しく、米国の地にあって何にも変えられない贅沢だとあらためて感じた。
 歌のほうは、ウェブ上での横書き短歌が席巻し縦書きの味わいが失われそうな現状を憂えた。しかし、うちの会は花鳥風月の自然詠が中心なので社会詠にはあまり興味を示してもらえず、わたしの抱く日本文化変調への危惧はそれほど伝わらなかったようだ。結社のほうにはすでに7首投稿している。やはり高齢者が多く、分かっていただけるか否か、非常に不安になった。電話で話した母からも分かりにくいと言われ、とほほ。みんな現状が見えていないよ! なんて。