Pop! The Invention of Bubble Gum フーセンガム誕生の背景
1920年代の米国フィラデルフィアを舞台に、フーセンガム誕生の背景を伝えるのが"Pop!: The Invention of Bubble Gum"である。
フリアー一家の自営するガム工場で経理をしていたのは、若きウォルター・ダイマー。数字には強いけれどガムについてまったく無知な彼が、ひょんなことからガム作りに興味を抱きバブルガム開発に成功する。工場といっても隣りの部屋でガム作りをしていた……みたいな環境が彼を啓発したらしい。泡の湧き上がる大鍋の前で、あーでもない、こーでもないと材料をふり入れかき混ぜる光景は、子どもには魅力的だ。たまたま手元にあった食紅がピンク色だったことから、プーっと膨らむガムは夢がいっぱいの色「ピンク」になった。
渡米するまで、人類が木の根っこや樹脂を「噛む」行為を続けていたことは、まったく知らなかった。米国人に唐檜樹脂(spruce tree resin)の存在を教えたのは北米先住民だそう。噛む習慣は脳にも刺激を与え好意的に受け取られているが、うむむ、人前でくちゃくちゃとガムを噛み続ける行為はいかがなものか。
などなど、ガムの歴史をひも解きながら楽しませてもらった。
amazon:Meghan McCarthy
Pop!: The Invention of Bubble Gum
- 作者: Meghan McCarthy
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster/Paula Wiseman Books
- 発売日: 2010/05/04
- メディア: ハードカバー
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