The Book about Moomin, Mymble, and Little My ムーミンさいしょの絵本

 "The Book About Moomin, Mymble and Little My (Sort of Childrens Classics)"(1952年)が、トーべ・ヤンソン最初のムーミン絵本とは知らなかった。何気なく手にとって、しかけとことばの楽しさに感心し、ヤンソンの独特な世界に引き込まれていった。色も、押韻も、穴あきも、すべてが心を弾ませてくれる。
 ムーミンミムラねえさんが、ページに施された「切り抜き」部分を通ってミーを探すというお話――。ヤンソンはどんな気持ちをこの絵本を作ったのかな。
 日本語版『それから どうなるの? (講談社の翻訳絵本―トーベ・ヤンソンのムーミン絵本)』もすばらしいのだろうけれど、この英語版もよくできている。韻を踏んだことばの流れが絶妙で、フィンランド語はわからないにもかかわらず、ぜひ読み比べてみたいと思った。
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The Book About Moomin, Mymble and Little My (Sort of Childrens Classics)

The Book About Moomin, Mymble and Little My (Sort of Childrens Classics)