子どもが本を選ぶ際の「5本指ルール」について

あなたに最適な本を選ぶ「5本指テスト」と「ゴルディロックス・テスト」 読書猿Classic: between / beyond readers
 こちらで話題に上がっていたので言及。最新の学童読書リサーチによると、5本指より3本指ぐらいの方がリーディング効果は高いそう。つまり1ページに知らない語彙が5つある読み物より、3つぐらいの読み物を選んだほうが、読解力・解釈能力の向上は早く高まる。もっと言ってしまえば、全語彙を理解している読み物を選ぶほうが、さらに効果は高い。要するに、"Reading for meaning"の実践されている状態がもっとも大切で、読書は内容を十分理解しながら読んでこそ、効果的な読解力向上につながるという報告である。然もありなん。
 難しい本を選ぶより自分がよく理解できる本を選ぶほうが、ずっと早く読解力が身に付くのに、これができない中高学年の子どもたちが非常に多い! というか、昨年の例を挙げると、低学年教師陣の指導が非常に拙くて、早々にチャプターブックを子どもたちに与えてしまった結果、彼らは読解困難の壁に突き当たってしまった。英語の場合、必ずしも「流暢な音読=読解」にはならないわけで、そこを見抜けなかった新人教師たちの愚かさが浮き彫りになった。DRAテストのスコアを上げて自己満足に浸っていた教師たちの、エゴ丸出しのできごとだったと言える。
We are Going on a Book Hunt きょうはみんなで本さがし! - 絵本手帖