2010年アドベントに読むクリスマス絵本24冊

 今年ももうアドベントの季節です。なんと、はやいこと……。最近、日本の古典に傾倒していることも手伝って、何だか絵本がものすごく遠くに見えていました。
 振り返ってみれば、イギリス産業革命からブルジョア階級が生まれ、その子弟に広まった絵本。子どもの存在を貴ぶクリスマスは「絵本の季節」と個人的に明言していますが、そのような感情はあきらかに歴史的背景に裏付けられるでしょう。豊かさに感謝しつつ、慎ましく清らかなクリスマスを願います。
 ◆をクリックすると、レビューに飛びます。こちらのアイデアアドベント絵本をカレンダー式に楽しむと盛り上がると思います。→クリスマス絵本24冊を布で包むアドベントの過ごし方 - 絵本手帖

クリスマスまで1日1冊、2010年アドベントに読む絵本24冊

  • 1日『ボビーとそらいろのヨット―カエデのもりのものがたり』

 贈り物の意味を考えるとき、とくにホリデーシーズンの始まる頃が、この絵本の出番です。

ボビーとそらいろのヨット―カエデのもりのものがたり

ボビーとそらいろのヨット―カエデのもりのものがたり

  • 2日『くんちゃんとふゆのパーティー』

 くんちゃん親子の冬の日を描く絵本。赤の配色を見て、また季節が巡ってきたのだと教えてもらいます。

くんちゃんとふゆのパーティー

くんちゃんとふゆのパーティー

  • 3日『ゆうびんやのくまさん』

 クリスマス・カードや贈り物を配達するくまさんのお仕事ぶりがかわいらしい。

ゆうびんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

ゆうびんやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

  • 4日『まりーちゃんのくりすます』

 羊のぱたぽんとまりーちゃんのくりすます。南欧のクリスマス文化を知るのも楽しい。

まりーちゃんのくりすます (岩波の子どもの本 (15))

まりーちゃんのくりすます (岩波の子どもの本 (15))

  • 5日『スノーマン』

 スノーマンの歌とともに味わえたら最高。

スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)

スノーマン (児童図書館・絵本の部屋)

  • 6日『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』

 昨年だったか、大判を買いました。小判と同様に、楽しさ満載!

大判 ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス

大判 ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス

  • 7日『ちっちゃなサンタさん』

 かわいらしいサンタさんのお話。こんな小さなファンタジーもいいですね。

ちっちゃな サンタさん

ちっちゃな サンタさん

 クリスマスの意味を静かに伝える絵本。自分の幼少期を想起させてくれます。

Santa's Favorite Story: Santa Tells the Story of the First Christmas

Santa's Favorite Story: Santa Tells the Story of the First Christmas

  • 9日『りんりん はしろ!』

 『ぱかぽこはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)』のクリスマス版。お馬さんのりの楽しさが味わえます。赤い帽子がクリスマスのときめきを伝えます。 

りんりんはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)

りんりんはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)

  • 10日『こねこのクリスマス』

 さりげなくクリスマスの魔法が描かれた絵本。もちろん猫好きさんに。 

こねこのクリスマス (Forest books)

こねこのクリスマス (Forest books)

  • 11日『ちいさなろば』

 表紙の色を見ているだけで誘われるのです。

ちいさな ろば (こどものとも傑作集)

ちいさな ろば (こどものとも傑作集)

  • 12日『どうぶつたちのクリスマス』

 ベツレヘムに向かう動物たちの聖夜物語。

どうぶつたちのクリスマス

どうぶつたちのクリスマス

  • 13日『モグのクリスマス』

 ふとっちょタビ猫、モグのクリスマスは、「猫ならでは」のクリスマス。

モグのクリスマス

モグのクリスマス

  • 14日『小さなぎんのほし』

 日本の昔のクリスマスを思うとき、この絵本は大切な一冊。

小さなぎんのほし (絵本の時間)

小さなぎんのほし (絵本の時間)

  • 15日『エリーちゃんのクリスマス』

 お星さまを探すお話です。

エリーちゃんのクリスマス (世界絵本傑作シリーズ―アメリカの絵本)

エリーちゃんのクリスマス (世界絵本傑作シリーズ―アメリカの絵本)

  • 16日『サイレントナイト』

 わはは! と笑うクリスマス。犬好きさんへ。

サイレントナイト

サイレントナイト

  • 17日『おおきいツリーちいさいツリー』

 息子と読んで、かわいい〜と盛り上がった一冊でした。

おおきいツリー ちいさいツリー

おおきいツリー ちいさいツリー

  • 18日『バーナデットのモミの木』

 バーナデットの絵の美しさを堪能。

バーナデットのモミの木

バーナデットのモミの木

  • 19日『お日さま お月さま お星さま』

 言葉とアートでつづる異色のクリスマス絵本。

お日さま お月さま お星さま

お日さま お月さま お星さま

  • 20日『サンタの最後のおくりもの』

 クリスマスのマジカル・ストーリー。 

サンタの最後のおくりもの

サンタの最後のおくりもの

  • 作者: マリー=オードミュライユ,エルヴィールミュライユ,クェンティンブレイク,Marie‐Aude Murail,Quentin Blake,Elvire Murail,横山和江
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本
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 これも息子との思い出がいっぱいの絵本。

Harvey Slumfenburger's Christmas Present

Harvey Slumfenburger's Christmas Present

  • 22日『神の道化師』

 去年お手伝いしたMr.Wがトミー・デ・パオラの大ファンで、1年生のクラスは彼の絵本を片っ端から読破。これを読んだときは、涙ぼろぼろで困りました。

神の道化師

神の道化師

 聖夜に開きたい、静謐で美しい絵本です。

  • 24日『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』(邦訳は『翻訳夜話 (文春新書)』にあり。書影は英国版)

 大感動したのでしたっけ。大人向きのお話ですが、子どもたちにも分かるはず。こんなクリスマス・ストーリーで胸を熱くするのもよいです。

Auggie Wren's Christmas Story

Auggie Wren's Christmas Story


 先日、大学時代に住んでいた教会とその牧師館をグーグルマップで探しました。京都の幼稚園付きの小さな教会です。当時は、日本家屋の一階に教区では一番小さいと言われていたチャペルがありましたが、現在、聖堂は別棟。まるで絵本の中の「おうち」のようにかわいらしい外観になっていました。昔の面影が何も残っておらず、探し出すのにかなり時間がかかってしまいました。これが時代の変遷というものなのですね。今年はどんなクリスマス・イブを迎えるのかな。子どもたちにふるまう豚汁は今も変わらないのかな。あたたかなクリスマスを。

クリスマスの絵本