Lizards これもすごい、ニック・ビショップのトカゲ写真絵本

 息子が小さな頃、カメレオンに夢中になった時期があり、'National Geographic'などの雑誌でカメレオンの写真があるとすぐさま切り抜いていた。コピー機か何かの広告で色鮮やかなカメレオンの姿を見つけたときは、息を呑んだ。あれは本物のカメレオンだったのか、コンピュータ処理した画像だったのか。いずれにしても体の色を変えることができるカメレオンは、わたしから見れば超能力とか魔法とか、そのあたりの術を持ち合わせているとしか思えない。まあ、彼らにしてみたら普通のことなのだろうけれど、色の鮮明さを目のあたりにすると、それはやはり驚異だ。
 "Lizards (Booklist Editor's Choice. Books for Youth (Awards))"で紹介されている雄のパンサー・カメレオンは頭の周辺に黄緑、黄色の斑点を残しながら、体をきれいな朱色に染めている。「カメレオンは、興奮したとき、眠いとき、寒いとき、目立ちたいときに体の色を変える」とのこと。ここでは、雌に向かって自らを誇示する姿が映る。かっこいいね。
 中南米に住むバシリスクは、水上を走る。この連続写真が中央の折り込みページに紹介されており、懸命に走り込む姿がコミカルだ。
 世界には不思議な生き物がたくさんいて、その存在をこのように美しい写真絵本で紹介してもらえることに感謝したい。
 ノンフィクション学習にぴったり。小学2年生ぐらいから。
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Lizards (Booklist Editor's Choice. Books for Youth (Awards))

Lizards (Booklist Editor's Choice. Books for Youth (Awards))