Beaver is Lost ビーバーまいごになる

 エリシャ・クーパーは、最近のりに乗っている感じ。作風が地味なので、過去の絵本は個人的に大喜びで飛びつくタイプではなかった。でも不思議なことに、なんとなく独特の水彩画がいつも印象に残っていて、「ああ、あの絵本」とすぐに思い出せたりする。
 この"Beaver Is Lost"は、けっこう最初から引き込まれた。やはり派手ではないのだけれど、心象を残し、余韻に浸れる絵本だった。文字はほとんどなし。森に住むビーバーが迷子になり、街に出て冒険を重ねるお話。淡々と展開される中、飄々としたビーバーがかわいく思えてくる。ビーバーは最後にまた森に戻るのでご安心を。
 ページを開く間、子どもとビーバーの時間が流れる絵本。
BEACH - 絵本手帖
Farm 農場の春から秋まで - 絵本手帖

Beaver Is Lost

Beaver Is Lost

amazon:Elisha Cooper