Counting on Snow さむい国の数の絵本

 "Counting on Snow"は、極寒の土地で暮らす動物たちの数の絵本。カリブー、野ウサギ、オオカミ、シロクマ、ムース……。ページにはたんに動物たちが現れて、その数が10からのカウント・ダウンで示されるのみだけれど、おしまいに向かうにつれて雪が舞いはじめ、最後にまっ白になる光景が単純に美しい。ぬくもりを残した素朴な絵も、大平原の自然描写に一役買っている。シンプルだけれども、いつまでも開いていたかった。
 暗い冬は苦手だったけれど、いつの間にか気にならなくなっている。この土地の、日照時間の短さになれてきた証拠かな。でなかったら、この絵本をみずから手に取ることなどなかったのじゃないか。
 カナダの絵本。

Counting on Snow

Counting on Snow

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