The Cat on the Mat Is Flat と The Big Fat Cow That Goes Kapow

 意気のいい初級読本を見つけた! これは、文字を読み始めたばかりの子どもたちに大歓迎されるはず。とくに男の子。"The Cat on the Mat Is Flat"と"The Big Fat Cow That Goes Kapow"はいずれも脚韻を踏みながら、日常とファンタジーを軽快に描く初級読本らしからぬ初級読本である。
 このシリーズ、今後も期待してしまうなあ。フォニックスの発音に沿った内容でこの愉快なレベルを維持できるのなら、新天地のシリーズ登場と明言したいぐらいだ。読書コーチとして、小学1年生Jのために購入しようかと思った。でも、彼はこのレベルはすでに突破したかな。
 ドクター・スースの読本も楽しいけれど、100パーセント歓迎されない部分があったりする。つまり、意味のない音遊び的な言葉遊びよりも、意味のある言葉遊び的な文章のほうがだんぜん教室では受け入れられるということだ。おもしろいだけでは蔵書にできないというのが事実であったりする。
 がぜん、注目。イラストもコミカルで楽しい。一見チャプターブック風の分厚い体裁が、読書の苦手な子どもたちの自尊心をくすぐるかもしれない。ショート・ストーリー集なので負担を感じさせない。
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The Cat on the Mat Is Flat

The Cat on the Mat Is Flat

The Big Fat Cow That Goes Kapow

The Big Fat Cow That Goes Kapow