ぼくとサンショウウオのへや
この絵本、息子もわたしも大好きだった。タイトルは、"The Salamander Room"。友だちの誕生プレゼントにも贈ったりして、思い出がいっぱいだ。ついに邦訳が出たとのことで、マジカルな世界が日本語でも楽しめるようになった。
思い出のつまった原書の書影も載せる。いまはペーパーバックでしか手に入らないと思うけれど、ハードカバーの表紙で。

- 作者: アン・メイザー,スティーブ・ジョンソン,ルー・ファンチャー,にしかわ かんと
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2011/03/15
- メディア: 大型本
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- 作者: Anne Mazer,Steve Johnson,Lou Fancher
- 出版社/メーカー: Perfection Learning
- 発売日: 1994/03/01
- メディア: 図書館
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The Bat Scientists コウモリのすべて
昨日に続くシリーズ。こちらは、コウモリについて詳しくレポートされている。対象はやはり高学年から中学生ぐらい。サイエンティストたちの活動を見ていると、いろいろな研究分野があるのだと思い知らされる。

The Bat Scientists (Scientists in the Field Series)
- 作者: Mary Kay Carson,Tom Uhlman
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2010/09/06
- メディア: ハードカバー
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The Hive Detectives: Chronicle of a Honey Bee Catastrophe ハチのノンフィクション
小学校高学年から中学生ぐらいに向くハチのノンフィクション写真絵本。かなり詳しいので、じっくり学びたいときに開くといい。現代の養蜂産業について、たくさん記事が載っている。
クマのプーさんのように、ハチミツが食べたくなってきた。

The Hive Detectives: Chronicle of a Honey Bee Catastrophe (Scientists in the Field Series)
- 作者: Loree Griffin Burns,Ellen Harasimowicz
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2010/05/03
- メディア: ハードカバー
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Growing Patterns: Fibonacci Numbers in Nature 自然界の不思議な数
フィボナッチ数と呼ばれる数列を紹介するノンフィクション写真絵本。この数列は古代インドですでに発見されていたけれど、イタリアの数学者フィボナッチが有名にしたらしい。
絵本では花びらやまつぼっくりの種などを用いてフィボナッチ数を説く。
1+1=2……次のフィボナッチ数は、数式で使われた最後の数字ふたつ(ここでは1と2)を足して次の数を算出する。
1+2=3
2+3=5
3+5=8
5+8=13
8+13=21
13+21=34
21+34=55
……と続く。
おもしろいことに、まつぼっくりの種、ひまわりの種、パイナップルの皮、巻貝のらせん……がみごとにフィボナッチ数に当てはまっている。らせんを描いていれば、どれも当てはまるようだ。これは、すごい!
もちろん自然界のものすべてがフィボナッチ数で語れるわけではないのだけれど、こんな自然の法則を知っていたら、花や貝殻がまたちがう角度から観察できそう。

Growing Patterns: Fibonacci Numbers in Nature
- 作者: Sarah C. Campbell,Richard P. Campbell
- 出版社/メーカー: Boyds Mills Press
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: ハードカバー
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ムーク せかいをひとまわり
原書はフランス語。英語版を見てかわいいなあと思っていたら、日本語版『ムーク せかいをひとまわり』も出たみたい。くまのムークといっしょにせかいをぐるり。
以前、娘にプレゼントした読み物のアートを担当したイラストレーター。70年代っぽいイラストがたまらなくキュートだ! とにかく、かわいい。この手のかわいらしさは、フレーベル館さんらしい。
→Lulu Atlantis and the Quest for True Blue Love 娘へのプレゼント - 絵本手帖

- 作者: マルクブタヴァン,Marc Boutavant,貴田奈津子
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2011/03
- メディア: 大型本
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Emma Dilemma: Big Sister Poems おねえちゃんとよばれて
臨場感あふれる設定、いきいきとしたイラストが、姉妹の日常を活写する詩の絵本。
ジェシカは4年生。妹のエマはまだ小さい。エマはおねえちゃんが大好きで、いつもおねえちゃんを追いかける。笑顔をふりまく妹は、かわいいけれど、いたずらもしほうだい。ジェシカは内心複雑だ。あ〜あ。そんな心のつぶやきを、"Emma Dilemma: Big Sister Poems"はストーリーのような詩形で表現する。
ジェシカはナイーブな心の持ち主なんだなと、まるで親ごころで読んでいた。無邪気なエマの存在を迷惑と思いながらも、どこかで受け入れている。ジェシカのような子は頼もしい。
彼女の行動を見ていたら、いつの間にか息子のように思えてきた。妹に邪魔をされて、いやだいやだと言いながら、でも、お兄ちゃんは心やさしい。娘はそんなお兄ちゃんが大好きで、いつもいつも追いかけている。
たのしい関係が一生続きますように。ジェシカの心情を息子のそれと重ねながらページを閉じた。

Emma Dilemma: Big Sister Poems
- 作者: Kristine O'Connell George,Nancy Carpenter
- 出版社/メーカー: Clarion Books
- 発売日: 2011/02/22
- メディア: ハードカバー
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Guyku: A Year of Haiku for Boys 男の子のこころ
またもや、男の子のおかあさんたちが胸を熱くしそうな絵本。こちらは男の子の個性を四季をとおしてうたう俳句の絵本。俳句というよりHaikuと記したほうがいいのかな。読んでいると元気な男の子たちを想起せずにはいられない。
配色に工夫を施したイラストにも注目したい。モノトーン調セピア色に、春はさ緑、夏は黄色、秋に茶色、冬に青を挿し、季節感あふれる雰囲気を生み出している。
作者のあとがきが興味深かった。虫取り、木登り、石投げ、雪合戦……と、男の子(あるいは男たち)は、自然の中で遊ぶことが大好きだ。よって、どうして自然を詠む俳句を無視できよう。詩に比べると短くて、瞬間を切り取って描く特性も男の子にぴったりではないか――云々、独自の「男の俳句論」には説得力がある。アウトドアと俳句を結びつける視点が意外に新鮮だ。
英語の俳句は音節で詠むので、17音で詠む俳句に比べるとかなり多くの対象を詰めることができる。こうして英語俳句が広まっていくといいな。

GUYKU: A Year of Haiku for Boys
- 作者: Bob Raczka,Peter H. Reynolds
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2010/10/04
- メディア: ハードカバー
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