2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

The Garden of Abdul Gasazi

ハロウィン菓子で砂糖漬けになった夜、ねずみちゃんになった娘といっしょに『The Garden of Abdul Gasazi』(邦訳『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』)を読んだ。季節は外れているけれど、魔法使いがご登場ということでハロウィンのような不思議さが漂う…

Through Georgia's Eyes ジョージア・オキーフの見た世界

art

『Through Georgia's Eyes』を読んでみようと思ったきっかけは、地元在住画家による絵本だからという理由だった。でも絵本を閉じたときには、絵よりも言葉の語りかけに魅せられていた。 描かれるのは、ウィスコンシン州の農場で育ったオキーフが画家を目指し…

伝記の絵本と魔法の絵本

Toys Go Out おもちゃトリオのゆかいなまいにち

待ち焦がれていた『Toys Go Out: Being the Adventures of a Knowledgeable Stingray, a Toughy Little Buffalo, and Someone Called Plastic』とご対面。ページ数を確認していなかったから気づかずにいたのだけれど、絵本ではなく全六章からなる七歳から十…

いろどり秋の絵本棚 お気に入り秋の絵本

並んでいるのは、秋らしさを感じさせてくれる絵本。眺めてほっこり満足です。シュルビッツの絵本は夏らしくもあるけれど、青白い月光、甘い調べは初秋にも似合うかなと思いリスト入りさました。 邦訳は、このうち三冊出ています――『あかいはっぱきいろいはっ…

おもちゃ・お誕生日の読み物と秋の絵本リスト

Best Best Friends いちばんのおともだち

『Best Best Friends』は、プレスクーラーの日常を描き、友だちとは何かを示す絵本。クレアとマリーは大の仲良しなのだけれど、マリーがお誕生日を迎え、クラスのみんなに祝ってもらうところからクレアの嫉妬が始まる。でもね、この嫉妬もクレアの描いた一枚…

Pancakes for Supper! みんなでホットケーキ!

『Pancakes for Supper』は、ヘレン・バナマン作『Little Black Sambo (Wee Books for Wee Folk)』(邦訳『ちびくろさんぼのおはなし』)を北米ニューイングランドの風土に合わせてアレンジしたお話だ。差別用語「サンボ」を使用せず、お話のおもしろさをそ…

ちびくろサンボの新たなる改作絵本

Chickens to the Rescue それいけ にわとり お助け参上

どたばた喜劇風の「間」を描いた絵本が『Chickens to the Rescue (Barnyard Rescue)』。グリーンスターク農場一家に起こる困った状況に、にわとり小屋のにわとりたちがお助け参上する「間」がおもしろい。羽根をまき散らし、コッコッコッコと飛び回る姿・表…

Chowder ブルドッグのチャウダー

ブルドッグのチャウダーは、とても変わっている。まるで人間の子どものような生活をしているので、近所の犬仲間から変な犬と思われ、まわりになじめない。イラストを見ると、その原因はどうみても飼い主の溺愛のせいと思えてしまうのだけれど、どうだろう。…

ハロウィン準備

息子といっしょに、教会のかぼちゃくりぬき大会に出かけました。昨年数が多すぎたので、今年は一人二個。みんなでピザを食べた後、どっぷりくりぬきアートを楽しみました。 息子は、鼻を尖らせたり、耳を突き出したり、目を飛び出させたり――ちょっとやりすぎ…

テンプレート

「アート」のイメージに合うように、テンプレートを変えました。オレンジのフラワーテーマも好きでしたが、落ち着いた青い和風テイストもなかなか粋です。普段、動きのある画面は好みませんが、右上の小鳥たちは別。ちょこちょこと動くリズムがかわいらしく…

ブルドッグの絵本

A PLACE WHERE SUNFLOWERS GROW 砂漠に咲いたひまわり

ハロウィンもまじかという頃、庭には夏の名残よろしくまだひまわりが揺れている。深まる秋の中、黄色い大輪をずっと目にしていたからかな。『A Place Where Sunflowers Grow: Sabaku Ni Saita Himawari』の記録がずいぶんと遅れてしまった。 なぜ、砂漠の荒…

Christmas in the Trenches 戦場のクリスマス

1914年、第一次世界大戦の勃発は、クリスマスまでに終結するだろうという多くの予想に反し長引いていた。凍てつく戦場でクリスマスを迎えた独英兵士たちが、聖夜をどう過ごしたのか。すでによく知られた史実だと思っていたところ、意外にも息子の記憶には残…

戦場のクリスマス絵本/収容所体験の絵本

ファーディとおちば

もう一冊は『Fletcher and the Falling Leaves』*1の邦訳『ファーディとおちば』。邦訳の表紙がまたいっそう落ち着いた印象で、いかにも日本の秋という感じ。これで大好きな秋の絵本が邦訳で揃い、小さな絵本手帖に紹介できそうです。 amazon:Julia Rawlinso…

トリクシーのくたくたうさぎ

大好きな『Knuffle Bunny』*1の邦訳が出ました。その名も『トリクシーのくたくたうさぎ (にいるぶっくす)』。タイトルを聞いただけでうきうき楽しそうです。 amazon:Mo Willems 残念、書影がないので原書で Knuffle Bunny作者: Mo Willems出版社/メーカー: D…

The New Girl...and Me そのことわたし

『The New Girl . . . and Me』は、九月の新学期にぴったりの絵本。転校してきたシャキータに興味を抱くミアの一人称で語られる。シャキータがイグアナを飼っているということで、未知の動物への関心を通してミアは新しい友だちに接近していく。 友情を描く…

First Snow はつゆき

『First Snow』を「はつゆき」にすると日本的な叙情が生まれ、なぜか表紙のイメージと合わない。表紙のかわいらしいうさぎも、ページに描かれる幻想的な冬の光景のイメージと少しばかりミスマッチで意外だった。うっすらとペールグレーに包まれる森の夜の美…

4日目…軌道に乗る

一回りしたので、本日より本格的に始動。流れが見えると予定が立てやすく、落ち着いて取り組める。今後生徒一人一人の活動をログに記録して、教師や校長にいつでも見てもらえるようにしていく。レッスンプラン通りに進められると、達成感がある。かの昔を懐…

静かな冬の絵本と友だちの絵本 

Merry un-Christmas クリスマス ごしゅうしょうさま

テキマス州クリスマスシティでは、一年のうち364日がクリスマス。毎朝目を覚ましてプレゼントの包みを開け、ディナーに七面鳥、マッシュポテト、五種類のパイを食べる日が続く。主人公ノエールに贈られたぴかぴかの自転車は物置小屋にあふれかえり、ポニ…

I'm not a baby! ぼくは あかちゃんじゃない!

どんなに成長しても、親にしてみれば子どもは子ども。ときはビクトリア朝時代。レオターディ一家の末っ子レオは、パパ、ママ、おねえちゃん、みんなから赤ちゃん扱いされている。赤ちゃんの頃ならまだしも、学校に通うようになっても、働くようになっても、…

3日目

二年生:リーディング 「コネクション」……リーディング専門の先生から指導を受ける。「Good readers make personal connections to the reading. What do parts of this reading reminds YOU about?」……思わず自分の絵本鑑賞を振り返る。 その後、レベルpre-…

大人赤ちゃんの絵本とクリスマスを皮肉る絵本

Pizza Kittens ピザねこ

『Pizza Kittens』は、娘が初めて自分の図書カードで借りた絵本。学校の図書館と違い、「お財布に入る」「自分だけの」「小さな」「大人っぽい」カードが持てるとあり、申し込み用紙とカードにサインをするときなどとても興奮していた。息子のときはキンダー…

The Curious Demise of a Contrary Cat ひねくれ猫の 気になるさいご

一見ハロウィン絵本とわからない、ハロウィン絵本。紫の色づかいは表紙だけで、アイボリーを背景にしたクリーム色とペン画が洒落たカートゥーンタイプのハロウィンワールドを繰り広げる。色づかいが地味なら、タイトル『The Curious Demise of a Contrary Ca…

2日目

一年生:基本単語 二十の基本単語を四人グループで学ぶ。歌は唱えられるけれど、ひとつひとつの単語が読めるかといえばそうではない。ここを、ただ暗唱してまる覚えにさせるのか、何か印象付けて覚えてもらうのか。両方なのだろうが、二人の生徒に関して、時…