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Fiesta Babies メキシコのあかちゃんたち

リズムがよくて、カラフルで。ぬくもりを感じさせる手作り感、そして民族への誇りが"Fiesta Babies"の魅力。ぴちぴち明るくはじける赤ちゃんたちが、たのしくお祭りを盛り上げる。フィエスタ、シエスタ……「あ音」でおわる語感だけで、元気になれそう。Fiesta…

The Boss Baby 赤ちゃんの本質

赤ちゃんはまるで自分がボスのように、パパとママに要求をする。昼も、夜も、相手のことなどおかまいなしに、いつ何時でも。 乳児期のお世話は、ほんとうにたいへんだ。でも同時に自分のことをふりかえってみて、懐かしくもあるのだけれど。息子はよく眠って…

Spork 異文化間に生きる

おかあさんはスプーン、おとうさんはフォーク。そして生まれたのがぼく、スポーク。丸すぎるからとフォークの仲間に入れてもらえず、尖がりすぎているからとスプーンの仲間に入れてもらえず、スポークの気持ちは沈んでいる。キッチンの世界は、同属意識が強…

There's Going to be a Baby 不朽の名作絵本になるはず

ジョン・バーニンガムとヘレン・オクセンバリーという英国絵本界の最強コンビ(ご夫妻)が贈る"There's Going to Be a Baby"(邦訳『あかちゃんがやってくる (こどもプレス)』)を読んだ。本音を言えばバーニンガムの絵が見たかったのだけれど、読んでいるう…

Brand-New Baby Blues 一人っ子時代のおわり

むかしむかし、わたしが一人っ子だった頃、すべてはわたしが中心で、わたしが太陽だった。でも、そこに赤ちゃんの弟がやって来て、わがままし放題が一夜にして厳禁になった。お兄ちゃん、お姉ちゃんになる経験は結果的に楽しいものでありながら、我慢や嫉妬…

天のおくりもの

『天のおくりもの』は、本当なら悪夢のお話。人間と羊の赤ちゃんがそれぞれまいごになってしまうという。はあ、お母さんたちは奈落の底に突き落とされた気持ちを味わうことになる。それでも、人間のお母さんは羊の赤ちゃんを、羊のお母さんは人間の赤ちゃん…

Bartleby Speaks! 発語をテーマにした物語

"Bartleby Speaks!"の主人公は、赤ちゃんのバートルビー。なかなか言葉を発せず、おかあさん、おとうさんをやきもきさせてしまう。――ちょっと脱線して……珍しい名前なので調べてみると、メルヴィルの小説"Bartleby, the Scrivener"(1853年)の主人公とかけた模…

Play-a-Sound ABC with Peter Rabbit こちらも赤ちゃんへの贈り物

昨日に続き、ピーターラビットの絵本を……と思ったら、ご紹介したい"Play-a-Sound ABC with Peter Rabbit"が、アマゾン・ジャパンでは取り扱われていないようです。こちらは息子の誕生祝いにいただき、とても楽しませてもらった贈り物でした。"Play-a-Sound"…

Peter Rabbit Says: Play a Fun Game with Peter! 赤ちゃんへのおくりもの

職場の先生の一人が赤ちゃんをご出産。今朝、生まれたばかりの写真を見せていただき、自分の子どもたちのことを思い出していました。小さくて、丸くて、真っ赤で、ほわほわ。赤ちゃんのお祝いに贈りたい絵本はたくさんありますが、英語だと『Peter Rabbit Sa…

Hello Tilly: A Tilly and Friends Book かわいい……とは、こういうこと

ティリーは、お友だちといっしょに黄色のおうちに住んでいるんだって。あひゃひゃひゃ……、かわいいとは、こういうことなのですね。『Hello, Tilly: A Tilly and Friends Books』を手にして、もうメロメロでした。 小さな子どもの夢物語。出てくる動物たちは…

Ten Little Fingers and Ten Little Toes あかちゃんのぬくもりを抱く絵本

史上最強コンビによる絵本と謳われていた『Ten Little Fingers and Ten Little Toes』。ほんとうにそのとおり。世界中の赤ちゃんを描き、最後に人間の根源を赤ちゃんとお母さんの姿を通して示す。ぬくもりを抱きしめ次世代に伝えていくことが生きる目的と言…

Eco Babies Wear Green エコで注目の赤ちゃん絵本

たぶん『Eco Babies Wear Green (An Urban Babies Wear Black Book)』は、環境保全に関心の高い当地で引っ張りだこになりそうな絵本。カントリーの赤ちゃん、ビーチの赤ちゃん、冬の赤ちゃんetc.など気候や風土によって異なる赤ちゃんの生活身辺を紹介するボ…

Bye-bye, Crib ゆりかごさん、さようなら

『Bye-bye, Crib』は、ゆりかごから子どもベッドに移行する間の赤ちゃんの気持ちを代弁する絵本。この豆弁士、話しっぷりは子どもでも発想がかなり大人っぽいので、非常にお茶目に映るなあ。言葉を拾いながら感じたことは、これはきっと両親の目から見た赤ち…

Look at You!: A Baby Body Book 赤ちゃんは、赤ちゃんが大好き

赤ちゃんは、赤ちゃんが大好き。この事実は、二人の子どもを育ててみて大いに実感できた。『Look at You!: A Baby Body Book』を開いたら、赤ちゃんたちはきっと同じ気持ちが体験できると思う。ページによっては等身大に描かれた赤ちゃんが、とびきりの笑顔…

Hurry! Hurry! いそいで! いそいで!

牧場の動物たちが、うれしそうに飛び跳ねています。それはめんどり母さんが「いそいで!…」とみんなに知らせを告げているからです。ヤギが「いま、いくよ!…」と走り出し、あひるの親子が「いいかしら?…」「いこう!…」と小川を飛び出して、牛の親子が「は…

The Wicked Big Toddlah 赤ちゃん1歳のお誕生日に

『The Wicked Big Toddlah』は、赤ちゃんの無邪気さがたっぷり詰まった絵本です。1歳のお誕生日を迎えるまでの成長ぶりを、巨大な赤ちゃんトディの姿を通して描きます。 このジャイアント・ベイビーは、もちろん誇張描写。でも小さな存在がこれだけ大きくな…

The Birthday Box お誕生プレゼントの入っていた箱で遊ぶスーパー赤ちゃんの絵本

『The Birthday Box』で描かれる赤ちゃんの姿は、親であればきっと日常のどこかで体験していることではないか。うちの場合、まさにこのスーパー赤ちゃんは息子と二重写しなので、昔を懐かしみ、子どもの無邪気さをたたえながら絵本を楽しんだ。 お誕生日(こ…

あかんぼうがいっぱい!

娘はよく、自分が赤ちゃんだったときの話を聞きたがります。「生まれてきたときに、何してたの?」――こぶしをおしゃぶりしながら出てきて、すぐにおっぱいを飲んだのよ。「おなかの中では、何を見てたの?」――何だろう? 声や音はたくさん聞こえていたと思う…

HOW TO BE A BABY---BY ME, THE BIG SISTER おねえちゃん、あかちゃんについてかたる

うちの子どもたちは兄妹という関係ですが、これが姉妹だったらきっとこんな感じだったのかな――。絵本『How to Be a Baby by Me, the Big Sister (How To Series)』を読んでの感想です。主人公のお姉ちゃんは、かけ算を知っているからきっと二年生ぐらいでし…

Carry Me! だっこして!

たとえ擬人化されていても、子どもたちの赤ちゃん時代を鮮やかに想起できるのがウェルズの絵本。こんなことしてたなあ……、こういう日もあった……。ページをめくるたび、そんな想いに包まれていく。『Carry Me!』中の、だっこされ、ぽちょんと目を閉じるうさぎ…

Clip Clop! おうまにのって ぱっぱかぱっぱか

『Clip-clop』(邦訳『ぱかぽこはしろ! (児童図書館・絵本の部屋)』)は夏に出会い、かわいいな〜と一目ぼれした絵本。小猫のギャビーがうちにやってきて再度、絵本の中の猫を見てみると、あれ、似ている。茶色い犬までスクーターに見えてきた。 農場の動物…

Baby Shoes あかちゃん おさんぽ!

赤ちゃんの小さな靴には、まだ見ぬ夢がたくさん詰まっている。この真っ白な靴をはいて、赤ちゃんはどこまで歩いていくのだろう――。親であればきっと誰もが感慨にふけるこの気持ちを、絵本『Baby Shoes』を読んでしみじみと思い出した。歩き始めた頃の赤ちゃ…

I'm not a baby! ぼくは あかちゃんじゃない!

どんなに成長しても、親にしてみれば子どもは子ども。ときはビクトリア朝時代。レオターディ一家の末っ子レオは、パパ、ママ、おねえちゃん、みんなから赤ちゃん扱いされている。赤ちゃんの頃ならまだしも、学校に通うようになっても、働くようになっても、…

On the Night You Were Born あなたのうまれた夜に

久々に娘と添い寝。寝顔を見つめると、まだピンクのぷっくらほっぺは赤ちゃんのときのままであることに気づく。じんわりと、赤くて丸くて小ちゃかった時代の感じがよみがえった。生まれた夜のことも。子どもたちとの対面は、一生のうちで一等尊い時間。どん…

Waiting for Gregory あかちゃんは いつくるの

主人公のアイリスは、ルネサンス絵画に描かれているかのような女の子だ。金髪の結い方がまるでお姫さまで、「おうちは、ベルサイユ宮殿?」と尋ねたら、澄んだ青い瞳でこちらを見上げ「そうよ」と可憐に答えてくれそうである。絵本『Waiting for Gregory』を…

No More diaper for Ducky! あひるちゃん、おむつは もういらないよ!

どんと積まれた絵本の山から息子が選び出し、読んでいたのが『No More Diapers for Ducky!』(邦訳『おむつのガーガとおまるのブータ (児童図書館・絵本の部屋)』)。何ゆえに、赤ちゃん絵本? ちょっと笑ってしまったのだが、あひるちゃんとぶたくんのいた…

Walk On!: a guide for babies of all ages あるいてごらん! はじめのいっぽ にゅうもんえほん

何か新しいことを始めようとするときには、普段以上に大きなエネルギーが要るものだ。波に乗っているときならその大きさなど何も感じず、無意識のうちに思った以上の力が発揮でき自分でも驚くほどである。逆に、何か支障をきたしているときは、自分の力を信…

わたしがあかちゃんだったとき

『わたしがあかちゃんだったとき』を読み終え、思わずほろり。主人公は女の子。でも、息子の誕生1年目とすべてが重なるので、知らぬ間に絵本と記憶が溶け合っていた。2月生まれで誕生日には雪がちらついていたこと、家に戻るとクロッカスが芽を出していて…

赤ちゃんにはかなわない

『Granite Baby』は、The Granite State(花崗岩の州)の愛称を持つニューハンプシャー州を舞台に繰り広げられるほら吹き話。ホークスの絵が好きなので読んでみた。 ニューハンプシャー州に花崗岩の岩盤が見つかったその昔、巨人の5姉妹が採石場を開いた。…

なでなで うさぎさん

娘の選書、なぜか英文併記の絵本ばかりで、これは意識してやっていることなのか? よくわからないけれど、リクエストの絵本は『ぱたぱたバニー Pat the Bunny (パット・ザ・バニー)』。原書は赤ちゃんの頃の愛読絵本である。最近邦訳が出て、英文併記が魅力…