江戸しぐさ

 絵本おじさんから教えていただいた「江戸しぐさ」という江戸っ子気質について調べてみると、目からうろこの提案がたくさん詰まっていた。中でも現代に通用する――いや、今だからこそ必要といえる――子育て論には心から頷いてしまう。「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」は、人間を知り尽くした教えそのものである。江戸商人たちが子どもを一人前に育てるために実践した決まりごとだったと言うが、ただただ納得の連続だった。
 「3歳までに思いやりのある素直な心、6歳では礼節をわきまえた振る舞い、9歳では正しくきれいな言葉づかい、12歳ではきちんと文章が書けるように、15歳までにはものごとの道理をわきまえるように」という内容は、親であれば誰もが心がけたい子育ての目標だ。これって江戸商人だけでなく、わたしのまわりの人たちにも伝えたい教育論ではないか。
 まったく偶然だったのだが、図書館から借りた『Are You Going to Be Good (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))』は、社交マナーと心について描く絵本だった。小さな男の子ロバートが、ひいおばあちゃん100歳のお誕生パーティでひと騒動おこすという筋。出発前から「Please」「Thank you」「Excuse me」について、おかあさん、おとうさん、おねえちゃんから何度も正される。
 最近娘の横柄な態度、荒々しいマナーが気になっていたので、これはぴったりのタイミング! 作中でもロバートがマナーについて(ユーモラスに)注意され、その部分はそれとなく強調して読むことに。同時に思い出していたのが「江戸しぐさ」のことだった。
 「お心肥やし」とは、江戸っ子の教養論。教養とは読み書きそろばん以上に、豊かな心から生まれる人格のことを指していた。この心持ちは、わたしの日常でも叫ばなければいけないことと思い知る。娘のことを言う前に、自分も心を見直さなくちゃ。
 祝シーホークスNFC初優勝! スーパーボウル@デトロイト行きに、シアトルは沸いている。う〜ん、スティーラーズよりブロンクスのほうがよかったな。ピッツバーグのディフェンスは、マニングを機能させなかったんだもの。しかし! 2月5日が楽しみである。アレクサンダーも、ハッセルベックも持ち味を出して大活躍。レギュラーシーズンの強さをそのまま発揮してくれ、見ているほうは安心だった。相手ワイドレシーバーをシャットダウンしたディフェンスの配置もすばらしかった。(asukab)

Are You Going to Be Good (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))

Are You Going to Be Good (New York Times Best Illustrated Children's Books (Awards))