中国正月

 木曜日、小学校で中国正月のパレードがあった。わたしは仕事で行けなかったのだけれど、例年通り子どもたち(今年は4、5年生の1クラス)が作った獅子をメインに、「Gung-Hey-Fat-Choy!」と元気に叫びながらのパレードだったとのこと。主人の指導する太鼓クラブの子どもたちが、勇壮な音を添えた。今年は今週日曜日が、正月初日である。チャイナタウンにとどろく爆竹とカラフルで勇ましいライオン・ダンス――体感しに行きたいなあ。あの活気に触れると、もりもり元気が湧いてくるのだ。
 そこで、娘と『Lion Dancer: Ernie Wan's Chinese New Year (Reading Rainbow Books)』を読む。この写真絵本は米国での中国正月を知る決定版で、小学校では必読書。ニューヨーク市に住む王一家の新年の様子が街や学校、家庭の風景を通して伝えられる。作中取材された年は、主人公の男の子アーニーくんが初めてライオン・ダンスを披露する特別なお正月でもあった。カンフー学校を経営するお父さんに習い、真剣にステップを踏む一途な姿がたまらなくかわいいんだなあ。同年代の子どもが真剣に獅子を操る光景に、娘も夢中になっていた。かっこいいよね。それにしても、他国に移民しても文化継承を怠らない中国系移民の姿勢には頭が下がる。ライオン・ダンスを目にするたび、また、この絵本をひらくたびに彼らのたくましさが心地よくもあった。これは、中日の近さに通じることなのかもしれないけれど。
 日曜日は再び仕事でダウンタウンに行くし、チャイナ・タウンに寄ってこようかな。この日は息子といっしょ。彼よりわたしのほうが何倍も興奮している。(asukab)

Lion Dancer: Ernie Wan's Chinese New Year (Reading Rainbow Books)

Lion Dancer: Ernie Wan's Chinese New Year (Reading Rainbow Books)