A MILLION DOTS 1000000という数を実感する絵本

 ちまたで評判の『A Million Dots』を読む。百万個の「点(・)」の登場する絵本と聞いていたが、実際それを目の当たりにすると、「わあ〜」と声を上げるしかなかった。さあ、どうやって百万という数を実感するのだろう。
 どのページもイラストはすべて、網がかかったかのような一面の規則正しい点の羅列におおわれている。そこに一つか二つ、色で囲まれ二重丸のように見える点がご登場。(この色点を目ざとく探し出すのが、子どもたちの楽しみになった。)これが、百万にいたる途中で触れられる「数」を実感する通過点になる。たとえば600個目の点は「蚊が一秒間に羽を振るわせる数」(ええー、本当ー?とぴっくり)。1,860個目の点は「エンパイア・ステイトビルの階段の数」(これは以前絵本で読んだから知っていたなあ)。238,857個目の点は「地球から月までのマイル数」。おもしろいのは、675,000個目の点。「675,000枚のハーシー製板チョコを食べるのには、234日間ノンストップで毎2分ごと食べ続けなくちゃいけない」のだそう。とにかく読むほうとしては数字が大きいので終いには口が疲れてしまい、声を出す元気がなくなってしまった。
 こうして最後には、しっかり百万個目の点に到達する事実満載の絵本である。これは自分で読む絵本よね。ママは疲れた……というのが正直な感想。(asukab)
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  • 表紙の水玉模様がかわいい

A Million Dots

A Million Dots