The Princess Knight 女の子の生き方 その二
『The Princess Knight』は『Pirate Girl』*1といっしょに読んだのだが、中世、騎士、結婚というキーワードがよく理解できず娘の反応はいまひとつ。
王子三人を持つ王さまが、初めて姫を授かった。お妃は彼女を生んだときに命果て、何もわからない王さまは男の子を育てるように姫を教育した。騎士道を極めるには、まず体力作りから。剣と盾を持ち馬にまたがる厳しい訓練の後、姫はたくましい騎士に成長した。
前作と同じように、ここでもジェンダー・ロールがテーマ。最後の結婚にほっとさせられるけれど、フィクションといえど男性の中で無理していかつく生きていく女性の姿にわたしは閉口した。人それぞれ異なるのでどんな人生を選ぼうとも自由だが、少なくともわたしの選ぶ道ではない。まあ、この姫の場合、騎士になるべく育てられたので自分ではどうしようもなかったのだけれど。親になると、いろいろ考えてしまうなあ。学生の頃に読んでいたら、こういう感想は持てなかった。(asukab)
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*1:Pirate Girl 女の子の海賊だよ! 2006年8月12日