小枝で作るカタカタきつつき

 ピアノの先生宅で遊んだ木製「きつつき」のおもちゃに魅せられ、娘がなかなかスタジオから出て行こうとしません。「じゃあ、作ってあげるから」と約束してしまったので、家でさっそく試作に取り組むことに。(これはよく民芸品店で見かける置きおもちゃ。ばねの先についたきつつきが、体を前後に揺らせながら細長い棒を降りてくるものです。)
 頭に描いたのは、短く切ったストローを使ってきつつきが棒を下るという構想。あのつっかかりながらの降下は、力学的にどう実現したらよいのやら少々途方に暮れていました。娘が裏庭から小枝を拾ってきたので、ストローに通してみると、いいぐあいにひっかかります。で、ばねがないので、パイプクリーナーでスパイラルをつくり、油粘土で作った鳥にくっつけ、それをストローに取り付け……。
 おもちゃのようにスムーズにはいきませんが、適度に小枝にひっかかる反動がおもしろい動き方を招き、二人で大爆笑でした。