Ruby the Red Fairy 赤の妖精ルビー

 「レインボー・マジック」シリーズの存在を知り、娘にぴったり!と『Rainbow Magic: Ruby the Red Fairy: The Rainbow Fairies Book 1』(邦訳『赤の妖精ルビー (レインボーマジック 1)』)に飛びついた。虹の妖精のお話と聞いて、ときめかない女の子はいないのでは。
 舞台はレインスペル島。休暇で島を訪れていた女の子二人レイチェルとカースティンは、赤の妖精ルビーから行方のわからなくなった虹の妖精七姉妹を助けて欲しいと頼まれる。真夏の舞踏会に招待されず怒った氷の精ジャック・フロストが、妖精たちに魔法をかけてしまったのだ。妖精の王さまとお后さまがオベロンとタイタニアで、こういうところからシェイクスピアの種を蒔くのね、さすが英国のお話と感心した。
 娘は「Rainbow Maggic」と記された表紙(米国版)と裏表紙の妖精姉妹を見て、「ママー、全部買ってー」のコール。五章まで読み、「ママー、全部買ってー」と再び熱烈コール。うん、ママも妖精が大好きよ。「虹」というテーマがとっても魅力的だし、小学生の頃、「七色の天使」という絵本を作って虹の織り成すイメージに夢中になっていたの。七色の虹、七曜日、四季、十二か月……子どもって、色や文字、季節の生み出すイメージに強く魅せられる。それはたとえば、折り詰めの中にひっそりときれいに並べられたイメージの世界。整然と秩序だっているので、日本的な美意識かもしれない。ここに女の子の三種の神器(「妖精」「お姫さま」「バレリーナ」)のひとつが加わり、シリーズはさらに強力なパワーを持ち合わせる。
 魅力的なお話に出会えてよかった! ほかにも妖精シリーズが出ているようなので、ここしばらくはデイジー・メドウズの読み物でいけそうと楽観視する。読んだ本をブログに記録すると娘が喜ぶので、わたしのほうもいつの間にか気持ちが入ってしまう。(asukab)
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  • 七姉妹が並ぶと壮観。うちで読んだのは米国版ペーパーバックで黄色の妖精の名前が「Sunny」。「Suffron」ではなかった。書影は最近出版された日本語版

赤の妖精ルビー (レインボーマジック 1)

赤の妖精ルビー (レインボーマジック 1)

オレンジの妖精アンバー (レインボーマジック 2)

オレンジの妖精アンバー (レインボーマジック 2)

黄色の妖精サフラン (レインボーマジック 3)

黄色の妖精サフラン (レインボーマジック 3)

みどりの妖精ファーン (レインボーマジック (4))

みどりの妖精ファーン (レインボーマジック (4))

青の妖精スカイ (レインボーマジック (5))

青の妖精スカイ (レインボーマジック (5))

あい色の妖精イジー (レインボーマジック 6)

あい色の妖精イジー (レインボーマジック 6)

むらさきの妖精ヘザー (レインボーマジック 7)

むらさきの妖精ヘザー (レインボーマジック 7)