Handsprings: Poems and Paintings ダグラス・フロリアンの四季詩画集 はる

 「ママ、POETRYってなあに?」――。娘から尋ねられ、とっさに手渡したのが目の前にあったダグラス・フロリアン四季詩画集の一冊『Handsprings』だった。「POETRYって、歌のことよ」――こうして詩の概念を説明しようと四苦八苦。歌(詩)って感じたこと、気持ちを言葉で表現するもの、そのために五感が大活躍すること、小さなころから親しんでいるマザーグースもそのひとつ、言葉遊びetc.……う〜ん、わかってもらえたなあ。
 状況を把握すると、どうやら花柄ノートを詩集にしたい思惑があった様子。とりあえずフロリアンの2ページ目の詩が「GOOD-BYE, WINTER」というタイトルで、これに合わせて「GOOD-BYE,FALL」という詩をまねて作っていた。彼女の許可を得て、ここに転載。
"GOOD-BYE, FALL" by Maria
Good-bye leaves
And good-bye pumpkins,
Good-bye turkeys.
Hello, winter!
 この調子で季節を繰り下げ、それぞれの四季に当てはめていくパターンが続く。導入としては五七五の音節で作る「HAIKU」が小さな子どもに一番向くらしいので、この次、挑戦だ!
 本日は、聖ニコラス日。息子命名の際、聖ニコラスから名前を選んだので、うちでは特に大切にしたい日曜日だったのであるが……。彼は昨夜というか真夜中の十二時過ぎにスキーから帰ってきて大寝坊。わたしと娘が礼拝に出て、例年のように浮き彫り聖ニコラスのジンジャー・シナモンクッキーをいただいた。子どもたちの教母からも贈り物をいただく。記憶が薄れてきているようで、渡米以来ずっとお世話になっているのに最近、渡米のいきさつや馴れ初めなどを繰り返し説明することになっている。わたしも三十年後はこうなるのかな。記憶と遠縁になるのは寂しい。でも、それも自然体というか、人生ってそういうものなのよね。
 追記。娘、初のピアノ発表会。ニコニコ顔が、すてきでした。みんな上手で、息子も楽器は違えど堪能した様子。特に音楽専攻を目指す高校生の演奏がすごい! おつかれさまでした。(asukab)
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  • ロリアンの詩画四季シリーズ四冊。それぞれの季節を感性で味わう。「春」が一番新しい作品

Handsprings Summersaults Autumnblings Winter Eyes