Birdie's Lighthouse 灯台守のバーディ―希望の灯を守った少女の物語

 山に行くというのに、なぜか海を舞台にした歴史フィクション絵本『Birdie's Lighthouse』(邦訳『灯台守のバーディ―希望の灯を守った少女の物語』)を持ってきていた。カリフォルニア生まれの義母は、大の内陸好き。山と大平原に囲まれた自然の美しさをいつも力説してくれる。しかしながら、信州という同じような環境で育ったわたしには山より海のほうがずっと魅力的に映ったりする。どちらにもそれぞれのよさがあるということでしょう。 
 本書は、十歳の少女バーディの日記を通して灯台守の厳しい生活を伝えるフィクション絵本である。実在した女性灯台守たちが下地になっているので、臨場感あふれる描写が続く。舞台はワシントン州の反対側メイン州。かもめの声、潮の香り、うねる冬の海、いろいろな海の顔が浮かんできた。
 祖父が航海士だったことから、海の物語につと引かれる。当時祖父はどんな光景を目にしたのだろうかと、海外の港町を訪れるたびに想いが過ぎるのだ。
 午前中、雪原を馬ぞりで巡るツアーに参加した。雪の森は美しい。同時に二頭のお馬たちの糞があちこちに散らばって匂い、この風情も昔どおりだった。終了後にテントでホットチョコレートを一杯ごちそうになる。今度は夏に乗馬をしようかと子どもたちと話した。(asukab)
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  • ノンフィクション系が多い地元作家

灯台守のバーディ―希望の灯を守った少女の物語

灯台守のバーディ―希望の灯を守った少女の物語