TOOLS どうぐ

　モデム故障が判明したので、カード書きに没頭。久々に図書館に行き、絵本を借りてきた。
　三浦太郎さんの『Tools』という絵本に魅せられる。オリジナルは、イタリアで出版された一冊という。一見デザインの走りすぎという印象があったのだけど、ページを開くとデフォルメされたシンプルさゆえの味わいが出ていてとりこになった。見開きに道具、工具の数々がならび、次のページを開くとそれら道具を使う仕事が左に言葉、右にイラストで紹介されるしくみになっている。大工さんとか、仕立て屋さんとかのフォントもその職業らしく。
　最小限の情報で勝負する絵本はひとつ間違うと普通になってしまうけれど、この作品は完璧。わかりやすさが子どもの満足感を生み、おまけに道具の名前が覚えられるし。仕事を言い当てるゲームで子どもは有頂天になる。絵本では極めて大切な役割を果たす「単純さ」が子どもを応援していて好感が持てた。最後のおちも、かわいいよ。(asukab)
amazon:Taro Miura

• ほかにも米国版がある様子

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