雪見の印象

白磁(はくじ)
黄檗色(きはだいろ)
空色(そらいろ)
 昨日午後から降り始めた雪のため、本日休校。犬、猫を含め、子どもたちも寝室にやってきて、大窓から一家全員で雪見をした。朝七時半。息子が、朝焼けの反射から生まれた「黄色い雪」に感激して写真を取りたがった。
 雲ひとつない透き通った空は、冷え込みの厳しさの証明でもある。見慣れた風景を覆う銀白の雪は、まるで砂糖菓子のよう。木々の枝からきらきらと舞い落ちる結晶など、娘の読んでいる本に出てくる雪の妖精だった。でも、こんな風に見とれながらも一方で、先日の停電を思い起こしやけに現実めいた感想も抱く。暖があるからこそ美化できるのだと。ぬくぬくと毛布にくるまり、美しいけれどつめたい雪を見つめた。