The Golden Rule 己の欲せざるところ、人に施すことなかれ 黄金律を説く絵本
画家*1,*2,*3のファン、しかも作家は図書司書で著名な書評家でもあるので、興味を持って新刊絵本『The Golden Rule』を読む。国や文化は異なれど、人間が社会生活を営むとき、どこでも共通に守られる掟がゴールデン・ルール(黄金律)になる。表現のしかたは多少変わっても、言わんとしている核はどこでも同じ。
絵本ではおじいさんと孫の会話を通して、キリスト教、ユダヤ教、仏教、イスラム教、ヒンズー教、シャウニ北米先住民族の格言を紹介。自己と他者の関係を説き、さらには平和のあり方にまでゴールデン・ルールを発展させる。まず、自分から。さしあたり日本なら、孔子の「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」(論語)となるのかな。
いつもながら、イラストが美しい。顔の拡大ページがちょっと多い気もしたけれど。おもしろい試みの概念絵本だと思った。おじいさんと孫は、作家の影響からかユダヤ人として描かれている。(asukab)
amazon:Ilene Cooper
amazon:Gabi Swiatowska
- 壁画のようなイラストに注目
- 作者: Ilene Cooper,Gabi Swiatowska
- 出版社/メーカー: Harry N. Abrams
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: ハードカバー
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