The Fish Who Cried Wolf 空想の海をおよぐさかなちゃん

 夏向きかなと思い、英国ではすでに昨年出版されている『The Fish Who Cried Wolf』を読みました。毎朝、魚学校に遅刻するティドラーは、その理由にトールテール(信じられないようなお話)ばかりを持ち出します。「そんなのうそっぱち!」とみんなに言われても、ティドラーは一向に平気。でもある朝のこと、ティドラーは漁師の網に引っかかり、本当にこの世のものとは思えない体験に身をさらすことになります。間一髪のところを逃げ出して、みんなにできごとを告げても、相変わらず誰も信じてくれません。でも中に一匹だけ、ティドラーの話を楽しんで聞いていた魚がいました。
 ドナルドソン&シェフラーコンビの絵本なので、イラストは非常にカラフル。舞台を海に移しても相変わらず、登場キャラクターたちは明るくお話を盛り立てています。最後に読者とつながるところが、「なるほど〜」という絵本かな。英国版と米国版では、タイトルが異なります。(asukab)
amazon:Julia Donaldson
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The Fish Who Cried Wolf

The Fish Who Cried Wolf