わたしの絵本棚
短歌とは「わたし」をどう詠むかを永遠のテーマに据えた表現形態で、視点の切り取り方に関して勉強になることが多々あります。ある対象物を詠む場合、それをどう捉えるかが「わたし」になり、作品に投影されることで自分が見えてくるわけです。
同様のことを絵本に対して試みているのが、この絵本手帖です。一冊の絵本を読み、対象物をどう捉えたかで「わたし」が映し出されます。絵本手帖はその堆積を綴じているに過ぎません。
絵本『つばさをちょうだい』*1に出会ったことで、自分と一体化し呼吸する絵本の心地よさが再度確認できました。ということで、この絵本棚には、「わたし=自分の感性」と自然に重なる絵本を挙げてみようかと思います。今後もそのような絵本に出会ったら、どんどん加えていきます。
◆をクリックすると、絵本レビューに飛んでいきます。
こうやって眺めてみると、自分の好きなものそのものが反映されています――アート、裏庭、果樹、潮風、砂浜、船、暦、布、リボン、レース、ボタン、月明かり、子ども部屋、落ち葉etc.