Everybody Bonjours! パリを知る絵本

 『Everybody Bonjours!』は、エッフェル塔セーヌ川トリコロールの3色がフランス、パリに誘う絵本。表紙に見える「自由の青、平等の白、博愛の赤」が、気品を放ちながら主張している。然らば、フランス、パリの魅力とは――。きわだつ個性の心意気と、感性のゆらぎを優雅に表すスタイルにあると理解しているけれど、言葉で表せない魅力が詰っていることも確かだ。
 絵本では、パリに旅した作者一家が「ボンジュール!」の一言といっしょにパリ観光名所16か所を紹介する。巻末に解説があり、小さな子どもたちのパリガイドとして役立つかもしれないな。淡い水彩は、マジョリー・プライスマン*1,*2,*3の画風にどことなく似ていたりして。 
 フランスは、小学生のときに憧れていた国だった。お人形さんもどきのファッション画に興味を持ち始め、何だか夢中にフランスのことを調べていたっけ。一番きらいだった国は、アメリカ。まさか20年後にその国に移住するとは、夢にも思わなかったけど。などなど、昔を想起させてくれた絵本。シャンゼリゼ通りに吹く風は昔も今も変わらないのかな、と芸術の都に思いを馳せた。(asukab)
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Everybody Bonjours!

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