The Boy Who Invented TV: The Story of Philo Farnsworth テレビ時代の終焉に

 テレビ時代の終焉に"The Boy Who Invented TV: The Story of Philo Farnsworth"を読んだ。光を通した映像システムの構想が、耕していた農地の畝をストライプに置き換え生まれたとはおもしろい。農夫だったフィロ・ファーンズワースの生涯は、特許取得との闘いでもあったようだ。し烈な発明合戦の事実を知り、インターネット時代に突入した今、テレビが世紀の発明とみなされていた1930年代当時の光景が不思議に思えてきた。
 これからの発明とはいったいどんなものか。でもその前に、これ以上、いったい何を便利にしたらいいというのだろう。文明の発展が現代のように続くと、人類の進化どころか退廃につながる構図がちらついているような。つまり心眼を持って賢く生きないと生き残れない時代がやってくる。
 テレビ誕生で生活習慣が変わり、インターネットの登場でますます変貌を遂げる世紀に生き、なんとなく不透明なすっきりしない空気に浸っている。
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The Boy Who Invented TV: The Story of Philo Farnsworth

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