I'M DIRTY! 今度はバックホー

 『I Stink! (Irma S and James H Black Honor for Excellence in Children's Literature (Awards))*1の第二弾『I'm Dirty!』を読む。今度は、力仕事にいそしむ掘削機が主人公。ゴミ置き場を清掃したり、宅地開発に精を出したり、小さな子どもは毎日大忙しの働く車の活躍に大喜びだろう。でも、第一弾が「環境を考える」というテーマを投げかけたことに比べると、少々薄っぺらい内容に思えた。
 気になったのは、ごみ収集トラックの働きとは対極になる(とも考えられる)開発の場面。切り株を掘り起こす作業におおわらわなのだが、ここはどう見ても「自然破壊」の象徴に見えた。その前にゴミだめのゴミ集めに汗を流した爽快な印象とは対照的で、現実とはいえ少しばかり悲しくなる。いや、考えようによっては、「汚い仕事は何でもお任せ」という趣旨から、「宅地開発=自然破壊」も「汚い仕事」に分類されるのかな。(asukab)
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  • ゴミ清掃の場面で、数字10からのカウントダウンがある

I'm Dirty!

I'm Dirty!

*1:ゴミの行方を考えよう 2006年8月28日

小枝で作るカタカタきつつき

 ピアノの先生宅で遊んだ木製「きつつき」のおもちゃに魅せられ、娘がなかなかスタジオから出て行こうとしません。「じゃあ、作ってあげるから」と約束してしまったので、家でさっそく試作に取り組むことに。(これはよく民芸品店で見かける置きおもちゃ。ばねの先についたきつつきが、体を前後に揺らせながら細長い棒を降りてくるものです。)
 頭に描いたのは、短く切ったストローを使ってきつつきが棒を下るという構想。あのつっかかりながらの降下は、力学的にどう実現したらよいのやら少々途方に暮れていました。娘が裏庭から小枝を拾ってきたので、ストローに通してみると、いいぐあいにひっかかります。で、ばねがないので、パイプクリーナーでスパイラルをつくり、油粘土で作った鳥にくっつけ、それをストローに取り付け……。
 おもちゃのようにスムーズにはいきませんが、適度に小枝にひっかかる反動がおもしろい動き方を招き、二人で大爆笑でした。