四季の絵本手帖『どんなにきみがすきだかあててごらん』
- 春の10ページ どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
- 作者: サムマクブラットニィ,アニタジェラーム,Sam McBratney,Anita Jeram,小川仁央
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1995/10/01
- メディア: 大型本
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子どもの生活は、「好き」の気持ちでいっぱいです。毎日のすべてが両親や家族からの「好き」という愛情によって成り立っているのですから、ウサギたちのやりとりには、それは興味が湧くことでしょう。気持ちの強さは量で測れるものではありませんが、あえて目で見て分かる具体的な長さや距離で示すところに子どもは夢中になってしまいます。体を使って「これくらい!」といっしょに遊べば、小さなウサギの一生懸命な気持ちが伝わってくるようです。ウサギたちは友だちなのか、恋人なのか、あるいは親子なのか、2匹の関係からは不思議な温もりが伝わります。けれども、どのような関係でも、「好き」の気持ちに変わりのないことだけは確かといえるでしょう。
心地よさを提供する「好き」の気持ちほど、すてきな贈り物はないでしょう。そんな「好き」は、こうやって伝えたらどうかしらと、子どもにも大人にもやさしく教えてくれる絵本です。(asukab)