のりのり&心に染み入るコンサート

 水曜日からコンサート続き。水曜日は、地元のファンク・バンド「Doctorfunk」の屋外フリーコンサート。かっこいい〜。ブラスが入るとほんとにゴージャスな音になる。聞いているだけで体が動いてしまう。メンバーの1人は、地元高校の音楽の先生。主人が中学校で教えていた頃、お世話になった方で、この日もボーカル熱唱&トランペット熱演でのりまくっていた。ブラスが入らないとファンクにならないので、メンバー9人を維持するのがスケジュールの都合など結構大変だそうだ。初の全国版最新CD「Prescription For Soul」からもたくさん演奏。子どもも大人もファンキーなビートに乗って踊っていた。しばらく、はまりそうである。
 木曜日は息子の2つのコンサート。お昼には、音楽キャンプの室内楽コンサート。オーディションで楽譜がすらすら読めなかったので、入ったグループは技術的にはかなり簡単なレベルだったらしい。本人はどう感じたことだろう。楽器は練習しないと上達しないのだ〜。わかってくれたかな。自分より小さな演奏者がずっと難しいレベルのグループで演奏していて、「すごいねえ〜」ともらしていた。
 夜はシアトル公立学校区主催の音楽キャンプ・コンサート。前述のキャンプと重なってしまったので、このジャズ・キャンプには1週間しか参加できなかった。でも、最後のコンサートだけは出演すべく、かけつけサクソフォーンを吹く。これも、ちゃんと家で練習してたら3曲だけじゃなくて、6曲全部に参加できたと思うよ。音楽好きなんだけど、練習ぎらいなんだなあ〜。……ということは、音楽好きじゃないってことなのか。
 うれしかったことは主人の生徒が1人、学校区キャンプ(オーケストラの部)に参加していたこと。メキシコ人の彼は、典型的な放任家庭で育った。ゆえに常に情緒不安定。すぐに感情的になり、学校でも多く問題を抱えていた。でも、その彼を変えたのがバイオリンとの出会い。4年生になり音楽の時間に楽器を始めてから生き生きし出し、今では演奏が楽しくて仕方ないらしい。この日も主人の顔を見ると、「B先生〜」と手を振ってくれた。多くの移民家庭は生活基盤を築くのに精一杯で、教育まで手が回らないのが実情である。つまり子どものことは人任せ。でも、この日ビデオを撮っていたお父さんは、息子の誇らしげな演奏を見てとてもうれしそうだった。こういう演奏は胸を打つ。魂のこもった音楽はいつ聞いても心が震えてしまう。 
 金曜日には、もうひとつ息子のオーケストラ・コンサートがある。(asukab)

Prescription For Soul

Prescription For Soul