英米絵本

 最近、邦訳絵本はずっと英国圏(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドを含む)の作品ばかり読んでいる。以前から同じ英語圏内の異文化比較に興味があったので、こうしたおかげで英米の違いがそれとなく実感できた気もする。
 子どもの本は、社会経済的な要素にかなり影響される。というか、ほとんどそうなる。走り書きだが、日常の中で感じたことを少しずつ書き残そうと思い立った。(asukab)

  • 米国
    • 多様文化が土台にある。multi culture重視はこの国の選択で特徴。→ノンフィクション絵本の充実。
    • 学校教育に重点を置いた出版姿勢。5大書評誌の役割は、学校図書選出時のガイド。トレードブック(娯楽本)との線引きが明確。
    • 未確認だが、出版数は世界最大。
  • 英国圏
    • 言葉を味わう物語性に富んだ絵本が多い。
    • 歴史の反映。英語文化を掘り下げる物語展開が可能。米国ほど多様文化を意識しなくてもいいので可能なんだと思う。
    • 人生の機微を描く、あるいは小さなできごとにスポットを当て読者を引き込む作品が多い? 文章の深さに頼れるので可能?
  • その他、ヨーロッパ
    • 絵の完成度の高さに圧倒されることが多いかな。(たとえばゲルダ・ミューラーやディーター・シューベルトらのオランダ絵本)