SHARK AND LOBSTER'S Amazing Undersea Adventure サメじろうとザリガニえもん 海の中のだいぼうけん

　サメじろうとザリガニえもんは、大の仲よし。ある日、サメじろうが実態を知りもしないのに、「トラが怖い」と言い出したところからへんてこりんな騒動が巻き起こる。「聞いたことがあるよ、とがった歯で歩いて、闇の中で光り、何でもガブリって食べちゃうんでしょ！　ぼくも怖くなってきた」。ザリガニえもんも震え出し、二匹はトラから身を守ろうと石で要塞を作り始める。傍らでチビイカちゃんがこの会話を耳にして、自分も一肌脱ぎたいと申し出た。海の中ではトラ遭遇に備えてみんながおおわらわ……。　
　絵本『Shark and Lobster's Amazing Undersea Adventure』のストーリーは、非常にナンセンスである。でも、手描きとコンピュータ処理から上がったイラストが愉快で、わたしも息子も海の仲間たちの取りとめのない冒険を追いかけた。おふざけコミック調が子どもの作ったお話のようで、自由奔放。笑いころげていたい年ごろの読者に受けるかもしれない。
　自分も鋭い歯を持ちながらトラを恐れるサメじろうのキャラクターが光る。深海が舞台なので、なるほど見開きは縦だった。(asukab)
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• 「鼻氏の冒険」を描いた作者コンビと知り、非常に納得

Shark and Lobster's Amazing Undersea Adventure