The Nutcracker くるみ割り人形

 義母宅で英国ロイヤル・バレエ団の「くるみ割り人形」を見る。2006−2007年シーズン初演(あとで調べてみたら十二月十三日の舞台)のようで、金平糖の精はずっと見たいと思っていた吉田都さんだった! ぴたりと決まる正確で小気味のよい動きとかわいらしさに目が釘付け。今期の舞台はシーズン開演日だけということで、ラッキーだったのかなとさらに感動の波が押し寄せた。PBS(公共放送)は毎年クリスマス期にBBCのバレエ放映をするのだけれど、逃してしまった年もあったと思う。雪に覆われた米国の山奥で、コベントガーデンのオペラハウスや憧れのバレリーナを見るっていうのがなんだかすごく不思議だった。
 くるみ割り人形といえば、個人的にモーリス・センダックになっている。彼が当地バレエ団の美術監督になったことから、イメージは断然『Nutcracker』だ。ここのくるみ割りは、歯をにかっと出したお面をかぶって踊るから大変なのだ。舞台そのものがセンダック絵本のようで心躍るのだけれど、今回違うバレエ団の舞台を見て英国らしいエレガントな美術構成がまた魅力的に思えた。(asukab)
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Nutcracker

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