「お気に入り絵本」って、わたしにとってどんな絵本?

 絵本はとてもプライベートな存在です。季節や目的に合わせて読む絵本があったり、それとはまったく異なるところでわたしに合わせて呼吸してくれる絵本があったりします。では、わたしにとってのお気に入り絵本とはどんな絵本なのでしょう。しばし、考えてみました。
 どんな絵本が好き?と尋ねられたら、「色のきれいな絵本」「詩的な表現の絵本」「丁寧に時間をかけて創られた絵本」「子どもの息づかい、ぬくもりが伝わる絵本」「なにげない日常をなにげなく描く絵本」などと答えるでしょう。その中で、いろいろ考えてみると、自分の個性にとりもっとも大切な要素は、ある意味当たり前のことなのですが、視覚表現であることが確かめられました。
 わたしは視覚人間なので、やはり「絵(視覚)」なのです。詩的な文章表現というのも、本をただせば「視覚イメージが鮮やかに浮かぶ」こと。こうして目で味わう「絵」の中に、時間と空間が存在し生命が宿ります。
 では、実際にどんな絵本なのか? そこで、そんな絵本を、まさに気まぐれに、きまぐれ絵本棚にお気に入り絵本として並べていこうと思いました。
 当初は日本語だけと考えていましたが、好きな作品は言語を問わないと思い直し、英語も日本語もごちゃまぜになっています。これからレビューを書いて、どんどん加えていきます。