雑誌とのお付き合い

 現代日本語に触れるため雑誌購読も大切かと思い立ち、一年購読した生活雑誌の更新時期が来た。更新すべきか、やめるべきか。気持ちが進まないということは、お金を払う価値があるか否か、疑問に感じている証拠である。
 アンケートなどでよく「よく読む雑誌は?」という質問を目にする。その昔、学生の頃は、読む雑誌で生活スタイルが決まっていたような気がするけれど、インターネット社会到来の今、雑誌は……読む気が起こらないんだなあ。つまみ食いで十分というか。今更何を目指して、ライフスタイル提案なんて言えるのか。これだけ多様な世の中で情報が氾濫する中、こちらとしては情報の窓口を狭くして取捨選択するほうがよっぽど暮らしやすい。消費社会に強引に取り込まないで生かせて欲しいとさえ願っている。
 たとえば絵本など好きな分野の専門誌さえ、読む気が起こらないっていうことは、わたしのほうが変なのかしら。一時的に美術誌の購読を考えたけれど、古書の処理をどうするかを考えたら一気に興味が失せてしまった。新聞はグーグル・ニュースで検索数の多いニュースさえ押さえていればいいわけで。 
 商業主義とは最小限にお付き合いする――。これが一番心地よいのです。米国の雑誌に限れば、図書館でも読めるしね。(日付けが空いていたので、2007年7月23日記す)