Who Is Driving? うんてんするのは だあれ?

 動物といっしょに暮らす生活は、楽しいものです。うちの場合、犬のスクーター、猫のギャビイ、デュークのおかげで、どれだけ愉快な日々が過ごせていることでしょう。彼らのおかげで家族の時間が、何倍も何百倍も彩り豊かになっていることは確かです。いつでも、どこでも、わたしたちにスマイルを提供してくれるのですから。そんなことがあり、絵本の中でも「魅力的な動物」は、結構気になる存在になったりします。
 レオ・ティマースの描く動物たち――。ぱちりとした目が印象的な姿に、わたしはいちころでした。それは中学生の息子も同じ。『Who Is Driving?』(邦訳『うんてんするのはだあれ?』)はタイトルからも察することができるように「あてっこゲーム」の楽しめる幼児絵本なのですが、登場する動物たちの生き生きうれしそうな笑顔に魅せられ、何度もページをめってしまいました。愛嬌があって、いらずらっぽくて、ハートが笑い出しそうな躍動感。カラフルな色で丁寧に描かれた作風に、心が奪われたという感じです。
 ゲームは、日本の子どもたちにしてみたら、文化的差異から少し難しく思われる部分があるでしょう。ヒントは「色」なのですが、動物たちの服装・制服から言い当てるのが妙味です。最後の質問がロジカル思考を養ってくれ、息子もうなっていました。
 この絵本がきっかけで、画家のファンになりました。大好きな動物と乗り物がドッキングした、かわいくて、かっこよくて、ご機嫌な絵本です。(asukab)
LEO TIMMERS

  • うちの3匹をイラストにするなら、こんな風に描きたいな

うんてんするのはだあれ?

うんてんするのはだあれ?