Just Grace そのままグレース
娘のおすすめ『Just Grace (The Just Grace Series)』をご紹介*1。10代に突入する前の女の子たちって、キラキラしていて、とってもかわいいなと常々思っていました。そこに娘が太鼓判を押すこの一冊。女の子の無邪気で素直なキャラクターが、日々のできごとを通してユーモラスに描かれた一冊です。
まず「そのままグレース」のタイトルについてですが、これは主人公グレースのニックネーム。なぜそんな風に呼ばれるようになったかのいきさつが結構笑えるエピソードで、ストーリーの根底に流れるプレ・ティーン文化を巧く表現していると思いました。
3年生の新学期。クラスに4人も同じ名前の女の子がいたら、先生も困ってしまいます。そこで担任のロイス先生が呼び名を決めようとしていると……:
「……グレース・ワラス、あなたはグレース・W、
グレース・フランシス、グレース・F、
グレース・ランドウスキー、グレース・L」
そのときグレース・Lが立ち上がり、
「心からのお願い、ロイス先生。
グレース・Lじゃなくてグレイシーにしてください」
とたのみました。
次は自分の番でした。
それでわたしはとっさに
「だったらわたしは、そのままグレースがいいな」
と言ってしまったのです。
「これで決まったわね」
ロイス先生は喜んで、名簿を見ながら新しい名前を書き足しました。
「グレース・W、グレース・F、グレーシー、そのままグレース」
お話にはクリンクルというタビ猫が出てくるのですが、そのままグレースはクリンクルと飼い主の奥さんが仲良くなるように一肌脱ごうとするのでした。この計画がすごくかわいい。猫好きさんならとっぷりと引き込まれてしまうでしょう。
主人公はちょうど娘と同じ年頃なので――グレースたちのほうが一歳年上かな――共感できることがたくさんあったようです。今秋、第2弾『Still Just Grace (The Just Grace Series)』が発売されるので、こちらも待ち遠しい。
イラストがコミカルに可愛くはじけている感じでストーリーにぴったりです。(asukab)
amazon:Charise Mericle Harper
- 表紙カバーの真ん中がくりぬきになっていて、中からそのままグレースとクリンクルが覗いている
Just Grace (The Just Grace Series)
- 作者: Charise Mericle Harper
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2007/04/23
- メディア: ハードカバー
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Still Just Grace (The Just Grace Series)
- 作者: Charise Mericle Harper
- 出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers
- 発売日: 2007/10/22
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