自分の中の子ども性

 絵本を開くときは、「完璧に子どもになっている」か「子どもの視点で絵本を見ている」のいずれか。での最近気づいたのだけれど、心がうきうき楽しいのは案外、後者の「子ども」と「大人」の両方が把握できている状態かもしれない。より広く深い気持ちで子どもと接していることに満足しているのかも。絵本を開く前の自分の姿勢は、お母さん。でも、絵本に入り込んだときはお母さんと子どもの両方になっている。
 まったく関係のない感情かとも思うけれど、絵本を開いていると年を取ることがない。なんというか、永遠、不死身の心身を得たような感覚が生まれている。だからかなあ、わたし、自分が「おばさん」だという感覚がまったくない。人から見られるときは「お母さん」か「お姉さん」だと思っている。これって変なのかしら。
 何はともあれ、絵本と子どもたちのおかげで、いつまでも元気な気持ちが保てるというのはいいことじゃないかな。