お気に入りの絵本・児童書専門書店閉店……

 10日付けのeメールにて、淋しいニュースを知りました。ご夫婦により当地で経営されてきた絵本・児童書専門書店が、今年6月で閉店*1となるお知らせです。お孫さんと過ごす家族の時間を大事にしたいとのことで、同分野に博識の店員Rさんは、別の(こちらもお気に入りですが)書店に5月から勤務されるとのことでした。
 ……無くなってしまうのですか。訪問した作家・画家が一言やイラストを壁に書き(描き)残していった「あのお部屋」はどうなってしまうのでしょう。懐かしいお家を訪れたかのような心地よさが味わえる本屋さんだったので、一気に北極の冬に落とされてしまった気分です。近隣に大型書店*2が進出しても、作家・画家を交えたイベントで切り盛りし、他にはない独自性でキラリと光っていました。地元小学校や図書館と提携しての講演会は、いつも大盛況。最近ではモーさんの講演会*3が楽しかったです。
 Rさんが移るもう一つの書店ですが、こちらは一般書店の絵本・児童書部門ということもあるからか、イベント関連に気持ちが入っていないなあ……と感じてしまうことがときどきあります。先月9日のイベント運営*4など、正直あきれていました。お知らせの看板は出ていない、他の店員さんが何のイベントをするのか知らないでいるetc.よって、参加者は関係者を含めた5人のみ。わざわざニューヨークから飛んでこられた作者を歓迎する気持ちが、まったく感じられませんでした。あまりの惨状だったので絵本手帖には記さずにいたのですが。でもRさんが移動すれば変わるかな?……と期待したいところ。 
 閉店の書店は、息子が小さな頃からお世話になっている本屋さんです。うららかな春の日に心から、ご夫婦の、いい日旅立ちを願います。